当会について

龍野公園動物園を考える会の発足は2019年です。発足以前から当動物園については考える事がありました。本格的に動き出したきっかけは2019年の夏。園を訪れた際、展示動物の健康状態の悪さを目の当たりにしたことです。痩せ細っているヤギ、歩き方のおかしいクマ、炎症や変形の起こった足をもつ鳥類。他にも挙げればキリがないのですが、ここでいくつか疑問が生まれました。毎日の観察や定期的な健康診断、病気の際の治療は行われているのか。そこで、公園事務所や市役所の管轄に問い合わせをしたところ、そのどれもが行われていなかったのです。当時の体制が本当にずさんなものだったと思い知らされました。

このままではいけないと思い、当会を設立し、今まで活動してきました。

動物福祉の観点からはもちろん、子どもたちの情操教育のためにも、当園がこの状態のまま存続するべきではないと考えています。

当初は、動物たちにとってストレスが少なく、環境教育の場としても活用できるような改善がなされるならば、存続する意味もあるんじゃないかと、市に継続的に改善を求めていました。小さな改善は見られたものの、依然として、市の動物園に対する意識は低く、良い園にしようという意志は見えません。このままでは、動物にも子どもにも良くない環境の園が存続してしまうことを危惧し、私たちは市に閉園を求めることを決心しました。